登山初心者向けの日帰り登山の持ち物リストはこちら。
服装 | インナー |
アウター・ミドルウェア | |
トレッキングパンツ | |
帽子 | |
サングラス | |
手袋・軍手 | |
靴下 | |
靴 | |
スパッツ | |
必須アイテムの持ち物 | バックパック・リュック |
雨具 | |
地図 | |
タオル | |
ビニール袋 | |
食事・行動食 | |
水筒・ハイドレーション | |
あると便利な持ち物 | ストック |
ヘッドランプ | |
腕時計 | |
熊よけの鈴・笛 | |
クッキングバーナー | |
虫除けスプレー | |
非常時の持ち物 |
以下で、服装、必須アイテム、あると便利な持ち物等、それぞれのアイテムの詳細記事リンクを張っているので参考にしてください。
登山の持ち物・装備は登る山、日程、季節によって変わる
登山に必要な装備や持ち物はいつ、どの山を、どのルートで登るかによって変わります。極端な例だと、高尾山と冬季のエベレストを登る装備や服装、持ち物は全く異なりますが、ここでは初心者の方がロッククライミング等の特殊な装備を使用せず登れる山を日帰りの前提でまとめています。
持ち物は登山初心者は代用品で対応
登山用品は種類が非常に多く、高性能なものが多いため集め出すと非常にお金がかかります。登山初心者の方で一度にまとめてそろえることが難しい場合は代用品をうまく使いましょう。
簡単な登山から徐々に難易度を上げてトライしていく中で知識も増えていくと思いますので、初心者の方はいきなり購入するのではなく、ある程度理解度が深まったタイミングで新しいアイテムを買い足していくと間違いがない買い物になります。高いアイテムを購入する場合は慎重に検討しましょう。
服装
登山は日差しの有無や風の有無、標高によって体感温度がかなり変動します。また、登山での歩行中は平地の歩行よりもエネルギーを消費します。
エネルギーを消費する量が多いほど、最終的な熱エネルギーの量も多くなるので、登山中は基本的に体温が上がって汗をかく状態が多くなりますが、休憩でいったん足を止めると、突然寒くなるといったことが起こります。登山の初心者の中には、吸湿速乾性のない素材の服を着ていたり、脱いだり着たりするタイミングを間違えてしまう結果、うまくコントロールできていない方もいらっしゃいます。
このように、登山では外的な気温の変化と歩行による体内温度の変化が様々な状況が発生するため、温度の変化に対応できるような複数枚の重ね着と、汗の拡散性や保温性など温度調節の性能が高い機能的な素材の衣類を選択すると快適なトレッキングが楽しめます。初心者の方は、持ち物の準備をすると共に服装の基礎知識もしっかり身につけましょう。
アンダーウェア・インナー
登山では歩行中に汗をかくことが多いので、インナーは特に汗をすぐに吸収してくれでべたつかず、速乾性が高くいつまでも水分を保持せずに肌に接する面をドライに保つような高機能な化学繊維がおすすめです。初心者の方で間違えやすいのが、肌触りがよい日常的に使っている綿の下着を登山でも着用することですが、肌に接する下着こそ化学繊維の吸湿速乾性がある素材がおすすめです。
もしインナーがいつまでも乾かない状態が続くと、汗冷えで体温が奪われ、低体温症を引き起こす可能性があるので、速乾性が高いインナーを持っていない場合は、必ず着替えのインナーを持参しましょう。
アウター・ミドルウェア
アウターは風と雨から体を守る役割を持っています。防風性が高く、外部から水を弾き、内部の透湿性は高いウェアを選択しましょう。アウターは基本的にアルパインウェアが適していますが、気温が低くない時期はレインウェアで代用することもできます。(※アルパインウェアとレインウェアでは厚みや機能性がかなり異なります)
ミドルウェアはいわゆる行動着になります。体温調節がしやすいようにボタンやジッパーの上げ下げで調整できて脱ぎやすいウェアがおすすめです。虫刺されや擦り傷、紫外線のダメージから肌を守るためにも長袖がおすすめです。
トレッキングパンツ・ズボン
トレッキングパンツは歩行する際に足が動かしやすいかどうかがポイントになります。上半身と同様に防風性や速乾性が高い化学繊維がおすすめです。また、虫刺されや怪我、紫外線から肌を守るために、長ズボンがよいでしょう。
女性の場合はトレッキングスカートや半ズボンと、タイツの組み合わせが最近増えてきています。タイツは歩行時に筋肉をサポートしてくれるものもあります。寒い時期は長ズボンのほうが保温性が高いです。
初心者の方は特に、登山になれていない足腰でいきなり登山をして膝を壊す可能性もあります。トレーニングをしつつ、サポートタイツを使用すると膝のケアに有効です。
帽子
日差しや寒さや怪我から身を守るために帽子があったほうがよいです。夏場の高地は非常に紫外線が強いため、つばが大きいハットが適しています。冬場は体温を保つためにニット帽が適しています。風で飛ばされることがないようにアゴ紐があるタイプだと安心です。雨が降った場合も小雨であれば帽子が雨よけになります。ツバがついている帽子だと目に雨粒が入りにくいのでストレスが少なくなります。
サングラス
特に夏場の日差しは紫外線が強くかなり眩しいことがあります。また、高地では平地と比べて紫外線の量が多いため、目や肌へのダメージが大きいです。しっかりガードしましょう。また、行動中は砂や埃や、落下物があったりするため、物理的な目の保護のためにもサングラスは積極的に使用しましょう。サングラスを着用すると視界に入ってくる色味が変わるので、例えば青系なら涼しげな印象になり気分が変わるメリットもあります。
手袋・軍手
特に秋冬の寒い時期になると、まず末端から冷えてきます。寒さが予想される場合は末端の体温を保つためにも保温性がある手袋は必ず持参しましょう。また、岩場やクサリ場があるような山に行く場合、手をついて登る場所がある登山の場合は手の保護のために手袋を持参しましょう。夏場の紫外線対策としても手袋は使えます。登山用のグローブを持っていない人はまず軍手でも問題ありません。
靴下
靴擦れや保温、怪我帽子のため、厚手でクッション性が高い靴下をはきましょう。また、足は特に汗をかきやすい部位であるため、吸湿速乾性があり、防臭性能が高い靴下を選ぶと使い勝手がいいです。登山の持ち物の中でも比較的安価ですので、初心者の方も是非登山用に靴下を用意してみると快適に歩く事ができます。
登山靴
高尾山のようなアスファルトで舗装された登山道の場合は通常のスニーカーでも問題ないですが、通常の登山道を歩く場合はトレッキングシューズを着用しましょう。買った直後は靴ずれしやすいので、長時間の登山の前には必ず靴ならしをして下さい。靴ずれしたままで登山を続けると、過酷な登山になります。初心者の方は特に靴ずれに注意してください。
登山靴にもトレッキングシューズとハイキングシューズ、アルパインシューズと機能性の違いで様々なモデルが存在します。適材適所なのでまずは選び方からマスターしましょう。
スパッツ(ゲイター)
スパッツは必須アイテムではありませんが、持っておくと何かと便利なアイテムです。雨が降った時に水の浸入防ぐことが主な目的ですが、朝露で湿った草地を歩く場合の濡れを防いでくれたり、富士山の下山コースのように砂利が多い場所で小石の侵入を防いで快適に行動することができます。
登山の必須アイテムの持ち物・装備
バックパック・リュック
実際に背負ってみて、体にフィットし、歩いた時に快適に動けるものを選びましょう。日帰り登山であれば20-30L程度あれば十分です。同じモデルでもS,M,Lと背面の長さが異なり、身長に合わせて選ぶことができます。(容量も表示されているものと若干異なってきます。)ザックカバーはあると雨が降った時も安心です。もしない場合は大きめのビニール袋で代用しましょう。
初心者の方はザックの選び方も重要です、こちらの記事でザックの選び方を説明しています。
雨具・レインウェア
ビニール製の雨カッパは透湿性がゼロなのでNGです。防水透湿性が高いウェアを洗濯しましょう。登山用の雨具はそれなりに高価ですがその分高性能な服になっています。登山の工程途中で雨に濡れてしまうと、最悪のケースだと低体温症となり命の危険を伴うこともあります。登山に出かける時は必ずレインウェアを持参しましょう。
地図
遭難理由の1位は「道迷い」です。初心者だけでなく、登山の上級者でも道に迷うことがあります。必ず持参しましょう。最近はスマホにGPSがついているため、登山地図のアプリを入れるとかなり便利に使えるため、基本はスマホを活用しましょう。ただし、電池切れや端末にトラブルがあった時のことを考慮して、必ず紙の地図を持って行きましょう。
タオル
歩行中は必ずと言っていいほど汗をかきます。速乾性の高い服を着ていたとしても、なるべく汗は着衣で吸収させないようにタオルで汗を拭った方がよいです。また、救急の場合にも使用することがあるので必ず持参しましょう。
登山におすすめのタオルはこちらで紹介しています。
ビニール袋・ドライパック・ドライサック
着替えを入れる、汗をかいた衣類を入れる、ザックカバーにする、濡れた岩や土に座るときに下に敷く、といった感じで様々な使い道があります。是非大きい袋から小さい袋まで、複数枚ビニール袋を持っていきましょう。スタッフバッグ、ドライサック等、繰り返し使用できる便利な登山用品もありますが、初心者の方はまずはジップロックやビニール袋で代用すればよいです。
食事・行動食
登山はエネルギー消費がとても大きいです。途中で低血糖になると集中力の低下にもつながります。軽さや携行性、糖質、脂質のバランスが良いクッキーやドライフルーツ、柿の種などがオススメです。
水筒・ハイドレーション
ハイドレーションが使えるザックだと歩きながらでも水分補給が楽に行えます。水筒やペットボトルでも全く問題ありません。最近はオシャレで機能的な水筒が多くあるので、環境のことも考えて、ぜひマイボトルを持参しましょう。
登山にあると便利な持ち物・装備
ストック
ストックは歩行中の膝への負担を軽減してくれ、バランスを取りやすくしてくれることで、筋肉のダメージと疲労を軽減してくれ、特に登山に慣れていない初心者に有効なアイテムです。使いこなすと、登山がぐっと楽になります。
ヘッドランプ
基本的に日没直前までの行動は危険です。万が一道迷いになった場合やトラブルで暗くなる時間まで行動することになる場合を想定して、安全対策として持参するとよいでしょう。秋口になると午後3時頃でも暗くなってくるので、特に注意が必要です。
腕時計
スマホや携帯電話でもよいですが、出し入れする手間や歩行の邪魔にならない腕時計があると楽です。最近はスントを代表する高性能な腕時計だとGPSロガーにもなり、高度計や温度計にもなります。
熊よけの鈴・笛
山によっては熊が出る可能性がある場所があります。安全対策で持参しましょう。
コッヘル(クッカー)・クッキングバーナー
山頂で食べる食事は格別です。適度な疲労感と空腹感、目の前の素晴らしい景色が調味料となります。調理が不要なお弁当やおにぎり、カロリーメイトを持参しても十分美味しい食事となるところですが、コッヘルとバーナーを持参して山頂で調理したものはまた格別に美味しく感じることができます。コッヘルとバーナーは過剰に持っていっても行動中の重りが増えるだけなので、調理に必要最低限のスペックを持参することが重要です。
虫除けスプレー
夏場は特に虫が多いのであると便利です。登山だけでなくアウトドア全般で使えるコンパクトな虫除けスプレーを携帯しておくとよいでしょう。
非常時の持ち物・装備
アクシデントや万が一の事故や遭難、ビバークに備えて非常時のアイテムを持参しておくと安心です。ライターや笛、レスキューシート等はコンパクトに持ち運びできるため、是非1つ購入することをおすすめします。
登山の初心者の持ち物リストまとめ
登山の持ち物についてリストをまとめました。登山用品は最初から全てをそろえることは難しいかもしれませんが、持ち物をそろえるのも登山の楽しみの一つです。よく吟味して、自分にあったアイテムを探してください。
服装 | インナー |
アウター・ミドルウェア | |
トレッキングパンツ | |
帽子 | |
サングラス | |
手袋・軍手 | |
靴下 | |
靴 | |
スパッツ | |
必須アイテムの持ち物 | バックパック・リュック |
雨具 | |
地図 | |
タオル | |
ビニール袋 | |
食事・行動食 | |
水筒・ハイドレーション | |
あると便利な持ち物 | ストック |
ヘッドランプ | |
腕時計 | |
熊よけの鈴・笛 | |
クッキングバーナー | |
虫除けスプレー | |
非常時の持ち物 |