登山リュック・トレッキング用ザックの選び方と初心者の日帰りにおすすめリュック5選

登山に必要な全ての装備を入れて、背中や肩、腰で分散させることで、ラクに荷物を運べることを追求したものが登山用のリュックです。呼び方はリュック、ザック、バックパックなど様々です。リュック(ザック、バックパック)の選び方は基本的に、中に入れるウェアや登山テント、バーナーやハイドレーション等、日程とそれに応じた必要な装備に応じてマッチするサイズを選ぶことが重要です。今回は登山用のリュック(ザック、バックパック)の選び方について解説します。

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登山用リュック(ザック)のパーツの名称と役割

登山リュック(ザック)のパーツの名称と役割の説明図①

①雨蓋(あまぶた)(リッド)

2本もしくは4本のストラップを締めると、リュック(ザック)内の装備や持ち物を上から圧迫(コンプレッション)して安定させる役割があります。パーツの名前のとおり、雨から守ってくれる役割もあります。ポケットが装備されているため、小物を収納しておくのに便利なエリアです。

②トップベルト

リュック(ザック)上部の入り口の前後に取り付けられており、トップベルトを締めると、内部がしっかりとホールドされて圧縮されてコンパクトになります。

脱いだり着たりする服を毎回中にしまっていると手間がかかるので、雨蓋(リッド)の下で、このトップベルトに脱いだ服を挟んでつかうこともできます。

③バックル

連結部分のパーツです。ストラップ同士を連結します。

④ピッケルホルダー

ボトムのピッケルホルダーにピッケルのヘッドやトレッキングポールの先端をループに通し、上部のホルダーでもう一方を固定します。

⑤フロントポケット

頻繁に使うような小物や脱いだり着たりするウェアうや手袋、帽子等を収納する使い方ができます。リュック(ザック)のモデルによって大きさは様々ですが、大きいリュック(ザック)ほど容量が大きく、ファスナーなどの機能性が高いものが多いです。

⑥コンプレッションベルト

リュック(ザック)のサイドについているストラップになります。荷物が少ない時はしっかりと絞ることで、荷物の上下のバランスを保つことができます。テントの支柱、ポーツやマットをとりつけることもできます。

登山リュック(ザック)のパーツの名称と役割の説明図②

⑦トップポケット

雨蓋(リッド)のポケットになります。リッドを外してウエストポーチなるリュック(ザック)もあります。

⑧ショルダーハーネス

いわゆる、リュック(ザック)に腕を通す場所です。登山用のリュック(ザック)で特に大型のものは通常のリュックサックよりも厚みと太さがあって、しっかりしたものが多いです。

⑨チェストハーネス

ショルダーハーネスの左右をつなぐハーネスになります。このパーツがないと、ショルダーハーネスが歩行中に左右に動き、リュックの安定感が損なわれて体が左右に揺さぶられます。なで肩の人は特に有効です。

⑩背面パッド

各部分のハーネスで背中に押し付けられた荷重をここで背中全体に分散します。クッション性が高いものから通気性が高いメッシュ素材のリュックもあります。ハイドレーションを格納するエリアになっているリュック・ザックもあります。

⑪サイドポケット

トレッキングポールを差し込んで使ったり、水筒や行動食・携行食などを入れておくと便利です。

⑫ヒップハーネス(ウエストベルト)

荷重の大部分を受け止めて体の重心に近い骨盤のあたりに分散してくれます。荷重が大きい部分であるため、この部分が体にフィットするかどうかがポイントとなります。

⑬ウエストポケット

ヒップハーネスの広いパットの部分を活用したポケットです。行動食や携行食、地図やコンパスなどの小物を入れておくと便利です。

登山リュックの使い方を動画でご紹介

上記説明に使用したosprey(オスプレイ)のTalon(タロン)の簡単な使い方の動画です。参考になるので是非一度見てみてください。

登山用リュック(ザック)を大きさで選ぶ

登山用のリュックは、ざっくり言うと日帰り・小屋宿泊・テント宿泊によって大きく必要な容量が変わってきます。また、薄手の服で行動できる夏と防寒着が必要な春秋でも必要な容量が変わってきます。

最近は登山用品もコンパクトなギアも多く販売されているので、自分のスタイルにあった容量を選ぶことがポイントです。大は小をかねるので、一回り大きいサイズを持っていると融通がききます。

10〜20ℓ

日帰り登山向けのサイズです。中にそこまで重い荷物を入れる想定ではないため、ショルダーハーネスをはじめ、各ハーネスは一番軽くて薄い作りなっています。ヒップハーネスはついていないリュックもあります。デザイン的にも種類が多く、街中でも利用している人も多いです。

20〜35ℓ

夏山で山小屋宿泊のように、テントや防寒着等の大きな荷物がない条件で1泊から2泊程度の登山に最適なサイズです。売れ筋のサイズのため、かなり多くのカラーや機能をもったモデルが販売されています。

リュックのサイドにあるコンプレッションベルトを締めることで、容量をつぶして使用できるので、日帰りの場合にも使い勝手がよいです。春秋など肌寒い時期は防寒着が必要となってくるため、ある程度の容量があると使い回しがきくので、日帰り登山がメインの方もこのサイズが人気です。

35〜50ℓ

防寒着を持って行く必要がある、春や秋などの小屋で宿泊する登山に最適なサイズです。50ℓ近くだと、場合も荷物を減らすとテント泊にも対応できます。

リュックの外にテントやマットをつけて行動することもできますが、行動中に木の枝など突起物に引っかかる可能性があるためおすすめではないです。

50〜80ℓ

テント泊をする登山になると、荷物が極端に増えるのでこれぐらいの容量があると安心です。20kg以上の荷物を運べるように生地は丈夫になっており、ヒップハーネスや背面パッドなどは荷重をうまく分散させるために、より機能的な構造になってきます。

100ℓ〜

長期間の縦走や、遠征に行く場合に使用する容量です。

登山用のリュック(ザック)のサイズ選びのポイントはバックレングス(背面長)

バックレングス(背面長)が合っていないと、本来の性能を引き出す事ができません。以下の内容をよく確認して、購入の際は実際に試着した後にすることをおすすめします。

バックレングスが合っている場合
バックレングスが合っている場合
出典:deuter

ショルダーストラップが肩甲骨の真ん中あたりに来る長さがベストポジションです。肩の形状にそってパッドが密着する形になります。

バックレングスよりリュック(ザック)が小さい場合
バックレングスよりリュック(ザック)が小さい場合
出典:deuter

ヒップハーネスを腰骨のあたりで締めた時、ショルダーハーネスの根元が肩甲骨の真ん中よりも下に位置している場合は、リュックのバックレングスが短いということになります。一回り大きいサイズのリュック(ザック)を選びましょう。

バックレングスよりリュックが大きい場合
バックレングスよりリュックが大きい場合
出典:deuter

ヒップハーネスを腰骨のあたりで締めた時、ショルダーハーネスの根元が肩甲骨の真ん中よりも上に位置している場合は、リュックのバックレングスが長いということになります。一回り小さいサイズのリュックを選びましょう。

登山用リュック(ザック)の担ぎ方と調整方法

リュックの担ぎ方と調整方法には順番があります。正しく調整しないと、バランスが悪く歩行中に動いてしまうので、せっかくの性能が発揮できません。正しい順番で体にフィットさせることを心がけましょう。詳細の手順は以下の動画かよくまとまっていますので、一度確認してみてください。

手順をまとめると

①(大型の場合は)膝に乗せる
②ショルダーハーネスを少し絞る
③ヒップハーネスを止めて、しっかり絞る
④ショルダーハーネスをしっかり絞る
⑤トップベルトを肩に密着感が出る程度に絞る
⑥チェストハーネスを絞る

まだまだある登山用リュック(ザック)を選ぶポイント

背面パッドの種類

メッシュタイプ

曲線になっているリュックの背面と、背中にあたるメッシュ生地の間に空間があって通気性が高い夏仕様のタイプです。汗をかいてもベタベタしないので快適です。大量に汗をかくことが想定されるケースはこちらを選択したほうがよいでしょう。

デメリットはどうしても重心が体から離れてしまうので、歩行中に荷物に振り回されやすくなります。大型のリュックを選ぶ時は重心の近さが大事になってくることを頭に入れておきましょう。

パッドタイプ

メッシュタイプとは逆の特性で、蒸れやすいですが、重心が近いため振り回されにくく、背中で摩擦が生まれるため、背中で荷重を受けることができます。

人によってしっくりくるパッドの形状が異なってくるので、いずれにしても試着してみることが一番です。

その他のポイント

岩場でひっかかりにくいシンプルな外観で、生地の素材は岩で擦れてもやぶけにくい丈夫なクライミング用から、様々な大きさと用途が異なるポケットを設け、とにかく使い勝手を重視したモデルもあります。

また、バックレングス(背面長)の長さを調整できるモデルと、そうでないモデルがあります。調整できないモデルを選ぶ場合は特に注意して必ず試着して買うようにしましょう。

背面に入っているフレームは基本内部にフレームが入っていますが、外部にむき出しになっていてマット等を固定できるアウトフレームモデルもあります。

登山の目的に応じて自分に合ったリュックを選ぶように心がけてください。

登山用リュック(ザック)のパッキングの方法

パッキングの基本は下が軽いもの、真ん中が重たいもの、上が軽いもの、です。下に重いものを入れると、余計な腰に負荷がかかってしまいます。
あまりにも上に重いものを入れると、ザック(リュック)の重心が上部にきてしまうので、ふらつく原因になります。

また、重たい物はなるべく背中に近い側にし、軽い物は重心から遠い外側にしましょう。リュックの重心が体幹の腰上にくるようにすると、一番荷物を軽く感じる事ができます。

テントや水、食料、ガスカートリッジなど重たい物は中央から上部にかけて背中に近い場所にパッキングできると理想です。

リュックの中には、2気室モデルと呼ばれる、内部の空間に仕切りを入れて2つに分割して使えるものがあり、バランスがとりやすくなっています。

雨の日はレインカバーを使おう

最近のモデルはリュックに付属してくることが多いですが、雨が降った場合はレインカバーの装着をおすすめします。レインカバーは、背負っていて雨があたる正面部分を水から守ってくれますが、ショルダーハーネスや背中とリュックの間の部分は水が入り込んでくる可能性があります。

完全防水ではないので、携帯電話やカメラ等の電子機器は濡らさないように、リュック(ザック)の内部でビニール袋やスタッフバッグ・ドライバッグに入れて防水対策をしておくことをおすすめします。

初心者におすすめの人気登山リュック(トレッキングザック)5選

初心者におすすめの使いやすくて人気が高い登山リュックを3つ紹介します。大きさは日帰りのトレッキングから山小屋1泊まで対応可能な30リットル前後を選んでいます。

第1位:ノースフェイス(THE NORTH FACE) TELLUS 33 テルス

おすすめ第1位はノースフィエスのテルスの33リットルモデルです。フロントにジッパーがついているので行動中に物の出し入れがしやすく、リッドにも2分割の収納がついているので財布や鍵などの小物を格納しやすくなっています。背面のパッドにはがっちりとプレートが入っているので背負いやすいモデルです。レインカバーもセットでついてくるのでお得感が高いのも人気のポイントです。初心者で登山リュックについて何を買ったらよいか迷う人はまずこのモデルをおすすめします

第2位:OSPREY(オスプレー) ケストレル28

おすすめ第2位はオスプレーのケストレルの28リットルです。オスプレーの背面はエアスケープサスペンションが採用されていて長時間背負っても蒸れずに快適に行動できます。また軽量なのもオスプレーの特徴です。フロントはストレッチ性があるポケットになっているので、行動中に脱いだ帽子をひっかけたり小物を入れておくのに便利です。こちらもレインカバーがついてきます。

第3位:[モンベル] mont-bell チャチャパック30

定番のモンベルもチャチャパックがリニューアルしてより軽量になりました。ポケットが充実した使いやすい登山リュックです。ヒップハーネスの根元が内側から出ていて、閉めるとしっかり腰へ重心が移動するので疲労が軽減されます。中の荷物へのアクセスもサイドジッパーがあるので雨蓋を開く必要がありません。

第4位:karrimor(カリマー) リッジ30

1999年に登場以来ロングセラーを続けているカリマーの登山リュックがリッジシリーズです。カリマーのザックは「背負いやすく疲れにく」をコンセプトに開発されています。リッジ30は背面長が異なる3種類(タイプ1:42cmタイプ2:47cmタイプ3:50cm)から選ぶことができます。カラーバリエーションも豊富で好みの色を選ぶことができるでしょう。使いやすさはそのままに、直近のモデルチェンジで軽量&高強度のタスランナイロンが採用され、200g軽量化されています。

第5位:[ドイター]deuter フューチュラ32

ドイターのフューチュラは1580gで紹介した5点の登山ザックの中では最も重たいザックになりますが、その分耐久性が高い堅牢な作りになっています。癖がなく使いやすいベーシックな形状と、多彩なカラーリングで初心者の人に扱いやすいザックです。

登山リュックは実物を見て、試着がおすすめ。購入は安い通販がおすすめ。

登山リュックを購入する際はまずはしっかりパーツの役割や使い方を理解し、自分の体にフィットするリュック(ザック)を選ぶ事が重要です。必ず試着してフィット感を確かめることをおすすめします。また、ザックの容量も重要なポイントです。表示されている容量と実際に使える容量は登山リュックによって少し印象が違うので是非実物を確認してください。

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