スタッフバッグ・ドライバッグとは【使い方・おすすめモデル紹介】

Photo byMae Catherine Melchor

登山やトレッキングの際のザックのパッキングに便利な登山用品であるスタッフバッグやドライバッグ。スタッフバッグはスタッフサック、ドライバッグはドライサックとも言います。本記事ではスタッフバッグやドライバッグとは何か、便利な使い方、目的に応じた商品について解説します。

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    スタッフバッグ

    スタッフバッグ(stuff bag)とは

    スタックバッグはスタッフサックとも呼ばれ、パッキングの際に小分けにして荷物をまとめるための袋のことです。登山の際はとにかく多くの持ち物をザックに詰めることになりますが、スタッフバッグを使うとザックの中がぐちゃぐちゃにならず、どこにあるか探しやすくなってすぐに取り出せるメリットがあります。また、パッキングの重量配分をスタッフバッグを使う事でうまく調節できるため、バランスがよくなって歩きやすくなるメリットもある、便利な登山用品です。

    素材は、メッシュ素材のものや、防水性能が高いモデル、コンプレッションバッグなどがあります。素材によっては山小屋などで周囲が寝ている場合に早朝からガサガサ音を立てないような柔らかいスタッフバッグもあります。

    ドライバッグ(dry bag)とは

    ドライバッグはドライサックとも呼ばれ、上記スタッフバッグの中でも防水タイプの袋を指します。雨が多い日本では登山やトレッキング、その他のアウトドアアクティビティにおいてマストアイテムと行っても過言ではない程重要なアイテムです。全てのアイテムをドライバッグに入れておく必要はなくても、確実に防水しておきたい着替えや精密機器はドライバッグを使うようにしましょう。

    素材は防水でも縫い目から浸水するのでは?と思われる方もいると思いますが、縫い目には袋の裏側に「シームテープ」と呼ばれるコーティングが施されて防水性能が高められています。

    沢登りの場合は、ザックと同じ大きさのドライバッグの中に小分けのドライバッグを入れるように、二重で使うこともあります。

    スタッフバッグ・ドライバッグを使う時のコツ

    大は小を兼ねない

    登山用のザックに荷物をパッキングする場合は重量配分がとても大事です。疲れにくいパッキングは適切な重量配分から始まります。スタッフバッグの目的は、小分けにして持ち物をまとめることで、バランスが良い重量配分のパッキングをすることが1つの目的です。

    大きいスタッフバッグはかさばって重量も重たいので、小分けにまとめるアイテムの体積や大きさに応じてジャストサイズのスタッフバッグを選ぶことで、最もコンパクトで軽く、バランスが良いパッキングを実現することができます。

    使いやすいサイズは大きくても10ℓ程度までの大きさで、実際の使う回数が多くなるのは1ℓから7ℓ程度の大きさになります。

    色をうまく使う

    スタッフバッグ・ドライバッグは様々なカラーのモデルが販売されています。例えば、緊急用は赤、着替えは黄色、寝袋は青、なとど色で何の種類か分類しておくと探しやすくなり便利です。

    いつも同じ色のスタッフバッグ・ドライバッグに同じものを入れる習慣をつけておくと、外観のカラーを見ただけで中に何が入っているかすぐ把握することができます。

    かさばるものはコンプレッションバッグ

    体積が大きいダウンの防寒具や寝袋(シュラフ)などを入れるとよいでしょう。体積を3分の2から半分程度に圧縮することができるので、より重量のバランスが良くなって歩きやすくなるでしょう。ダウンなどの防寒具と寝袋(シュラフ)のいずれも濡れては困るアイテムですので、コンプレッションとドライ機能を両立したモデルを使うと便利です。

    素材の違い

    ナイロンやポリエステル製のスタッフバッグ・ドライバッグは多少重量があるデメリットはあるが、破れにくいメリットがあるため、使用回数がとにかく多い人はメリットが大きいです。

    一方で最近人気のシルクナイロン製のスタッフバッグ・ドライバッグは薄くて軽いメリットがあり、素材も滑りがある素材でザックの中の隙間に押し込みやすい反面、薄手なので破れやすいメリットがあります。破れやすいので、石の上などで空気抜きをやってつぶそうとすると簡単に穴があくので注意が必要です。

    底が正方形だと無駄が少ない

    底が正方形のスタッフバッグ
    スタッフバッグにもいろいろな形が販売されていますが、袋の底の形が正方形になっていると登山リュックに入れたときに無駄なスペースができません。ちなみに、コッヘルも同じような理由で丸型ではなく角形を選ぶ人が一定数います。

    スタッフバッグをビニール袋で代用するのはダメ?

    ビニール袋は破けやすく、口を縛った部分の防水が完璧ではないため、浸水のリスクが高いです。また、色も単色であることが多いため、毎回同じ色に同じアイテムを、という使い方が難しいため、使い勝手もよくありません。また素材もガサガサ音が出るので、使い勝手がよくないケースがあります。

    想定されるケース①;富士山登山

    天気予報は曇りの予報で富士山登山を決行。8合目からかなり強い雨が降ってきたので、レインウェアとザックカバーを装着して登山を続ける。山小屋に到着して中身を確認してみるとザックの底が水たまりになっていたため、ビニール袋に入れていた着替えが濡れて着替えがない状態に。。。

    想定ケース②:山小屋宿泊

    早朝起床して、出発の準備を開始するが、ビニール袋の区別がつかず時間がかかり、しかもガサガサ音を立てて周りに迷惑をかけてしまった。。。

    スタッフバッグ代わりにジップロックは使えます

    本来食品用のジップロックですが、ビニール袋よりも頑丈で、ダブルジッパーで完全防水してくれるため、大きさが限られるので防寒具などは入りませんが小物を入れるのに便利です。値段もドライバッグに比較すると安いので積極的に活用しましょう。登山に行く時は予備で何枚かジップロックをザックに入れておくと何か合ったときに役立つ場合があります。

    目的別おすすめのスタッフバッグ・ドライバッグ

    寝袋やダウンの防寒着などの体積を圧縮したい人におすすめ

    ブランド:SEA TO SUMMIT(シートゥサミット)
    製品:eVentコンプレッションドライサック

    透湿防水性が高い素材「eVENT」が使用されているため、コンプレッションながらしっかり防水してくれる優れものです。XSからXLまでサイズがあるため、衣類から寝袋(シュラフ)までサイズを選ぶことができる点もおすすめです。

    衣類などを水から守りたい人におすすめ

    ブランド:SEA TO SUMMIT(シートゥサミット)
    製品:ウルトラSIL ドライサック

    こちらもSEA TO SUMMIT(シートゥサミット)の製品ですが、シルクナイロンが使われているのでとても薄くて軽い製品です。半透明で中身も透けて見えるため、使い勝手もいいです。口は巾着形式ではなく、3回ほどくるくる折って閉じる「ロールアップゲート」形式が採用されているため、防水性能が高くなっています。サイズとカラーのバリエーションも豊富です。

    ブランド:oxtos(オクトス)
    製品:透湿防水スタッフバッグ

    オクトスはメイドインジャパンのスタッフバッグです。3L,6l,10Lのサイズ違いで色違いのセット購入できるので人気です。バッグには透湿防水加工が施されているので多少の水気でも中身は濡れません。

    ブランド:ISUKA(イスカ)
    製品:スタッフバッグキット

    登山だけでなく旅行やツーリングにも使いやすいようにと4枚セットになったスタッフバッグセットです。それぞれ21×7×43.5cm、22×6×38cm、17×5×31.5cm、19×29cmと4種類の大きさです。

    ブランド:mont-bell(モンベル)
    製品:U.Lスタッフバッグ

    モンベルのU.Lスタッフバッグは0.3Lから60Lまでかなり細かく刻んだ大きさで購入することができるため、欲しい大きさが必ず見つかるでしょう。一つの大きさに3種類ほどのカラーもそれぞれ用意されているので色が被る心配もありません。

    ゴミ専用のドライバッグのおすすめ

    ブランド:mont-bell(モンベル)
    製品:O.D.ガベッジバッグ

    ゴミや使用した後の携帯トイレを格納するためのドライバッグもあります。登山コースによってはトイレがない場合もあります。山の環境保護のため、ルールを守ってゴミはしっかり持ち帰りましょう。こちらのモデルは、通常のドライバッグの性能+ザックの外に取り付けるためのベルトがついています。

    mont-bell(モンベル)O.D.ガベッジバッグの使用例
    画像元:モンベル

    ファーストエイド(救急用具)を入れたい人におすすめ

    ブランド:deuter(ドイター)
    製品:ファーストエイドキットドライ

    濡れてしまうと困るファーストエイド専用のドライバッグもあります。目立ちやすい赤で、中身も薬やテープ、綿棒などを格納しやすいように細かく区切られています。

    デジカメやスマホなど精密機器を持っている人におすすめ

    ブランド:ハクバ
    製品:ドライクッションポーチ

    デジカメなど衝撃をかけたくない物を収納する場合はクッション性が高いドライバッグを利用すると安心です。カメラ用品専門のハクバ製のドライクッションポーチは防水性とクッション性が高く、落下防止のストラップホールドもあり、非常に高機能な製品です。

    ブランド:モンベル
    製品:プロテクション アクアペル

    モンベルのプロテクションアクアベルはドライクッションポーチと比べて衝撃吸収性能や防水性は少し落ちますが大きさも0.5Lから選べてある程度の衝撃吸収性と防水性があるので、電子機器の持ち運びに使えます。

    濡れてもいいクライミングギアなどをまとめておきたい人におすすめ

    ブランド:ISUKA(イスカ)
    製品:メッシュバッグキット

    濡れてもいいカラビナなどのクライミングギアをまとめて入れる場合などをまとめたい場合はメッシュ素材のスタッフバッグが便利です。中身が見えるので物が探しやすい点がメリットです。

    調理器具や食器などガタガタする物をまとめたい人におすすめ

    ブランド:ISUKA(イスカ)
    製品:メッシュ クッカーバッグ

    調理器具や食器はガタガタするし、袋に入れていないとザックの中でバラバラになる可能性もあるため、スタッフバッグに入れておくとよいでしょう。メッシュ素材の袋だと中身が見えて整理しやすいので便利です。

    スタッフバッグ・ドライバッグの活用でパッキングをコンパクトに

    スタッフバッグ・ドライバッグの使い方とおすすめモデルをまとめました。登山の持ち物をうまく収納できるとよりコンパクトなザックで動きやすくなります。スタッフバッグを活用して収納術の向上を目指しましょう。

    スタッフバッグは登山だけでなく旅行などにも役に立ちます。下着は青、靴下は赤、など色分けしてスーツケースに詰めると非常に分かりやすく、使用済の衣服はコンプレッションできるスタッフバッグに入れるとお土産を入れるスペースもできます。活用方法がいろいろあるスタッフバッグはかなりおすすめです。

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