登山向けのマグカップ・コップについて、選び方のポイント(素材・容量)、シングル構造とダブル構造の違い、直火OKのおすすめモデル、チタン・ステンレス・アルミ・プラスチック製それぞれのおすすめモデルについてまとめています。
登山のマグカップの選び方①:素材の比較
登山向けのマグカップやコップによく使用される素材についてそれぞれ特徴をまとめました。器によって温度変化や香りの立ち方、口当たりなどがそれぞれ異なるため、コーヒーをはじめとする山で飲む飲み物の味が大きく変わってきます。
また、登山などのアウトドア用マグカップやコップはガンガン使っても壊れにくい耐久性も求められるため、チタンやステンレス、アルミなどの金属製が主流です。
登山マグカップの素材 | 特徴 |
---|---|
チタン | 値段は3種類の金属の中で最も高いが、軽量で丈夫なのでトレッキングポールなど軽さが重視される登山用品全般によく使われる素材。熱伝導率が低く、コッヘル等は火にかけた部分のみ焦げやすいデメリットがあるが、その分取っ手は熱くなりにくい。金属臭がせず、味移りしにくいので飲み物の味を楽しむことができる。使い込んでもなかなか風合いがでにくい金属。 |
ステンレス | 熱伝導率が低いので保温性が高い。アウトドア向けのマグカップやコッヘル等では最も重いが最も値段が安く、耐久性が高いので、軽量パッキングが命の登山には向いていないが、キャンプには向いている。使い込むと味がでる金属。 |
アルミ | 薄くて軽いので加工しやすい金属。熱伝導率が高いためすぐに冷えたり熱くなったりする。焦げにくいのでコッヘルによく使われる素材。表面が錆びやすい欠点があるが、値段が安いので気軽に購入できるものが多い。 |
プラスチック | 加工しやすいので形や色のバリエーションが豊富。保温性は低く、耐熱性が低いのもデメリット。また、飲み物を飲む時にプラスチック臭さが気になる場合も。使っているうちに使用感がかなり出るが、味が出るというよりもただ汚くなりがち。 |
[注意]二重構造のマグカップを火にかけるのは厳禁
チタンマグカップやステンレスマグカップによくあるのが、上の画像のように空気層を挟んでいるダブル構造です。この構造のマグカップを直火にかけると中の空気が膨張して破裂する可能性があるので直火は厳禁です。
登山のマグカップの選び方②:容量
登山向けのマグカップには様々な大きさが発売されています。小さいものは通常のマグカップとして使いますが、大きくなるほどコッヘル兼用として使う人が多くなってきます。300mlは一つの目安なので、実際自分がどんな使い方をするかイメージして購入しましょう。
容量 | 使い方 |
---|---|
300ml以下 | コーヒー、紅茶、インスタント味噌汁、コーンポタージュなど、具が少ないスープ類に適している。通常のマグカップとしての使い方。コンパクトなので持ち運びに便利。 |
300ml以上 | スープ春雨など具が多いスープ類、インスタントラーメンなど。コッヘルとして直接シングルバーナー等の火にかけて調理する人も多い。蓋が付いているモデルも多い。大きくなるほどかさばるデメリット。 |
スノピ450マグでリフィルのどん兵衛もジャストフィット#スノピ450マグ pic.twitter.com/jKLEp8Bqcn
— junchang (@junchang11) September 3, 2017
テン場がない岩手の山は、日帰り登山で楽しんでます。
東北の山は独立峰が多いので、北アルプスの縦走路は憧れですヽ(=´▽`=)ノ日帰り登山に持っていくのは、クッカーではなくマグが多いです。
スノピの450マグは400mlのお湯を取れるので、昼食とコーヒーが飲めます! pic.twitter.com/hKG72SMtvn— tap (@tap_q1) June 20, 2017
スノーピークの450マグ。ドリンクから即席スープまでいけるサイズ感。箸で具をすくうのも問題なし pic.twitter.com/u0sJ0uWUwU
— たかお🙏ハンモック (@takaodesu1224) October 13, 2016
直火OK!シングル構造の登山マグカップリスト
シングル構造はシングルバーナーやアルコールストーブに乗せてコッヘルのようにも使えます。ダブル構造と比べると保温性は低くなりますが、登山に持っていく場合はシングル構造のほうが何かと便利です。
あとスノーピークのマグ300ml
シングルチタンで直火OKこのお気に入りのアイテムをまさか忘れてくるとは…(´・ω・`)
とりあえずいろいろ揃えたアイテムが大活躍でした。 pic.twitter.com/I46skqjT53
— DSK-Soloworks@Guitarist (@custom24abe) July 22, 2017
ブランド | モデル | 容量(ml) | 重量(g) | 素材 |
---|---|---|---|---|
スノーピーク | チタンシングルマグ | 220 | 55 | チタン |
チタンシングルマグ | 300 | 67 | チタン | |
チタンシングルマグ | 450 | 70 | チタン | |
チタンシングルマグ | 600 | 80 | チタン | |
ステンレスマグカップ | 300 | 94 | ステンレス | |
EPI | シングルチタンマグカバーセット | 330 | 56 | チタン |
アルパインマグカップ | 300 | 59 | アルミ | |
アルパインマグカップ | 360 | 65 | アルミ | |
キャプテンスタッグ | チタン製スタッキングマグカップ | 230 | 28 | チタン |
チタン製ビアジョッキ | 440 | 60 | チタン | |
エバニュー | チタンマグカップ | 300 | 59 | チタン |
チタンマグカップ | 400 | 67 | チタン | |
ゴートレンジ | チタン製マグカップ | 420 | 不明 | チタン |
トークス | チタニウムマグカップ | 375 | 52 | チタン |
チタニウムマグカップ | 450 | 76 | チタン | |
MSR | チタン製マグカップ | 400 | 50 | チタン |
チタン製のおすすめ登山マグカップ
【スノーピーク】チタンシングルマグ
スノーピークのロゴがかっこよく所有感を満たしてくれる、一番人気のチタンマグカップです。アウトドアの使用が基本ですが、会社や自宅で使う人も多いベストセラーのおすすめモデル。
スノピのマグとかおしゃれすぎてほしみが深い pic.twitter.com/XftckgKFul
— ゆーと㌠👓 (@versys250_yuto) December 15, 2016
シングルは保温性が低いですが、ダブルだとビールも冷たさをキープ、コーヒーは暖かさをキープして美味しく飲めます。
スノピのマグで金麦〜 pic.twitter.com/MNyriujLd3
— ノリスキー@エアキャンパー (@norisky01) April 4, 2016
【EPI】シングルチタンマグカバーセット
登山でマグカップを使う時に意外と便利なのが、「フタ」です。野外なので虫などが飛んでくる場合もありますし(なぜかピンポイントで虫がマグの中によく入りますよね)、たき火の上に乗せる場合は灰がかかる場合もあるでしょう。また、蓋をしめて加熱すれば早く沸騰しますし保温性も高まります。
EPIはのチタンマグカップは蓋付きタイプを探している人におすすめです。
【ゴートレンジ】チタン製マグカップ
人と違うブランドのマグカップが欲しい人はこちら。ゴートレンジ製のチタンマグは420mlでスープやインスタントラーメンにも使いやすいサイズで蓋とスタッフバッグも付属して値段も安い優れものです。
ステンレス製のおすすめ登山マグカップ
【スノーピーク】ステンレスマグカップ
ステンレス製は全般的に値段が安く、こちらのスノーピーク製も1000円以下で購入できます。チタンとはまた違った風合いが好きな人も多く、シングルなので直火にかけて使えます。安いのでガンガン使いましょう。
【キャプテンスタッグ】レジェルテ ステンレスマグカップ
キャンプ用品で人気のキャプテンスタッグからも定番のステンレスマグカップが販売されています。amazonで買うと値段も500円程度なので気軽に使えます。登山リュックなどに引っかけるスナップ(フック)付きなので、これが便利と考えるか邪魔と考えるかはよく考えて購入しましょう。
アルミ製のおすすめ登山マグカップ
【ノルディスク】アルミマグカップ
ノルディスクは北欧のアウトドアブランドで、キャンプ用のティピー型テントが特に有名です。アルミ製のアウトドアマグカップを販売しているブランドが少ない中、ノルディスクは200mlと400mlの2種類のアルミマグカップを販売しています。ノルディスク好きにおすすめです。
プラスチック製のおすすめ登山マグカップ
【シートゥサミット】Xマグ
着弾したXマグとXボウル。Xボウルが思ってたより小さいかも pic.twitter.com/Oe5G0VcfBe
— まさにくろす (@xxxcloss) January 24, 2016
折りたたんでコンパクトにパッキングできる点が最大の特徴です。プラスチックというかシリコン製なので-40℃から180℃までOKで熱湯もそのまま入れて問題ありません。
容量は480mlとちょっと大きめでマグカップとしてだけでなく、食器としても使えます。内側に目盛りが入っているので料理の時に軽量カップとしても使えます。