雪山登山やキャンプなど、寒い時期に寝袋で寝る時に足元を快適にしてくれるアイテムがテントシューズです。今回はテントシューズの選び方・使い方のポイントとおすすめモデルを比較しました。
テントシューズとは
テントシューズとは、主に雪山登山や冬場のキャンプにおいてテントの中や寝袋に入って寝るときに足を保温するためのウェアです。素材は化学繊維やダウンで作られています。ソールは防水加工になっていてトイレ等で履いたまま外に出ることができます。
寝袋で寝るときに最も冷える場所は足元です。明け方の気温が一番低い時に寒くて目が覚める時は決まって足元がかなり冷たくなっていて一度目が覚めるとその後眠れないぐらい寒いこともあります。
寝るときは一番足元をケアして寝ましょうということですが、実はテントシューズがなくてもタオルや衣類を寝袋に詰め込んでおけばそれなりに暖かさを保つことができます。
テントシューズは保温性の高さや寝ている間に動いても脱げないこと、そのまま外に出ることができたりするので、荷物に余裕がある場合はテントシューズを使うほうが何かと便利ではあります。
テントシューズの選び方・使い方のポイント
テントシューズを選ぶ時や使う時のちょっとしたポイントを紹介します。
テントシューズの丈の長さはショート丈で十分
ロング丈のほうが保温力が高くなりますが、そこまで冷える状況はダウンパンツを履いて下半身全体を保温すべきです。上半身も保温力の高いウェアを着こんで寝るようにしましょう。
また、ショート丈のほうが荷物がかさばりません。個人的にはロング丈は帯に短し襷に長しのような感じがするので軽量コンパクトのショート丈がおすすめです。
寝袋で寝るときはテントシューズとホッカイロを一緒に使うと効果抜群
ホッカイロをテントシューズの内側に入れておくと、テントシューズの保温力をより高めてくれます。張るタイプだと寝返りで動いてもずれないのでおすすめです。指先のほうが冷えやすいので足先に当たるように入れましょう。
テントシューズのまま外に出るときはカバー付きモデルが使いやすい
新雪が積もった雪の上にテントシューズのまま出ると、特にショート丈だと雪が中に侵入してきます。雪の侵入を防ぐスパッツ状のカバーがついているモデルは雪の侵入を防いでくれて便利です。
外に出るときは滑らないように注意
雪山でテントシューズのまま外に出るときは滑らないように注意しましょう。登山靴と違ってグリップ力がないので登山靴の感覚で歩くと転倒や場所によっては滑落の危険もあります。
ガチガチに凍ったアイスバーンの路面を歩くように慎重に足を運びましょう。転んで濡れたり汚れたりすると手間も増えます。
おすすめのテントシューズ比較
モンベル ベーシックダウンフットウォーマー
モンベルのテントシューズにはダウンと中綿の2種類がありますが、こちらはダウンタイプです。中綿モデルは206gに対し、ダウンモデルは114gと半分程度の重量で持ち運びにも便利です。
ただし、中綿タイプにもメリットはあります。ダウンタイプはダウン専用洗剤を使って手洗いが必須なのに対し、中綿は洗濯機の使用も可能です。洗濯の頻度が高いアイテムではないので、個人的にはダウンでいいと思います。
ダウンタイプ
中綿タイプ
なお、ダウンと中綿の比較についてはこちらの記事を参考にしてください。
ノースフェイス ヌプシテントミュール
ノースフェイスのテントシューズ、ヌプシテントミュールの紹介です。ベリーショート丈なので部屋履き用に使う人も多いです。素材はサーモボールと呼ばれる中綿です。重さも142gとなかなかの軽量。
室内履きとして普段使いもいいですが、歩き回っていると必ずソールが潰されて薄くなってきて、保温力の源泉である空気層が減ります。その点は注意しましょう。足の裏は下の画像のように、滑り止めの加工がされています。
イスカ テントシュ-ズ ショ-ト
寝袋で有名なブランド、イスカのテントシューズです。防水機能・結露防止機能・透湿性能に優れたイスカ独自のウェザーテックが使用されていて、保温性と機能性を両立しています。
マジックマウンテン エレファントット25d
エレファントット25dはグースダウンが使用された保温力が高いテントシューズです。左右の区別があるタイプなのでフィット感の高さも特徴です。スパッツ状のカバー付いているため、伸ばすと膝近くまでカバーして外に出たときに雪の侵入を防ぎます。