テーブルは登山用品で普段あまり注目されていませんが、使ってみると意外と便利なので愛用している人も多いです。ソロキャンプやツーリングの際にも使えたり、キャンプのサブテーブルとしても使えるため、活用方法も多い便利なアイテムです。今回はテーブルが活躍する場面と登山におすすめのテーブルをまとめました。
登山にテーブルがあると便利な場面
登山の基本は軽量化。ウルトラライトなパッキングは疲労が軽減される反面、不便を感じることもあります。テーブルは不要といえば不要ですが、持っていくと便利な場面がいくつかあります。
雨上がりの登山
登山当日は晴れているのに朝露で濡れていたり、前日や前々日降った雨が微妙にかわいていなかったりすると、山頂や食事休憩を取る場所が完全に乾いていないことも多いです。日本の山は本当に少量でも雨が降ることが多いので完全に乾いているコンディションの日もそんなにないのでは?
そんな時は座っていてもお尻がじんわり湿ってくるし食器類も泥汚れしてしまいます。食器の内側を綺麗にするのも最低限の水やティッシュペーパーで済ますところが外側も汚れると手間が増えます。そんな時こそテーブルがあると地面が濡れたり汚れたりしていても綺麗な場所を確保できます。
雪山登山
雪山の場合は汚れはしないものの、雪の上に直接置くとバーナーの火力は低下するしせっかく温めたお湯や料理も一瞬で冷えてしまいます。雪山には必ずテーブルを持って行きましょう。
テントの中
シングルバーナーなどを熱いものをテント内で使う場合、テントに直接おくと溶けてしまう可能性があるので、テント内で熱いものを扱う場合はテーブルが重宝します。
また、登山テントの設置場所も水平ではなくて微妙に傾斜がついていたり凸凹している場所もあるため、スープなどを飲んでいる時にテント内にこぼしてしまう可能性もあります。テーブルがあると水平な場所が確保できるため、安全に食事を楽しむことができます。
急斜面や岩場などフラットな場所が少ない場所
休憩する場所がゴツゴツしていて食器をいくつか置こうとしてもスペースがない場合はテーブルが重宝します。テーブルは4本足の部分さえ高さを調整すればよいので、平面な場所がほとんどなくてもうまくスペースを作れます。
コッヘルに満タンに水を注いでお湯を沸かしている時などに少しでも傾くと熱湯で火傷する、なんてこともあるのでテーブルがあると安心感が増します。
ファストパッキングよりも雰囲気重視の登山
コーヒーミルを持って行って山でコーヒーを楽しんだり食事をゆっくりとったりするなど、山の雰囲気を楽しみたい時はテーブルがあると少しリッチな気分を味わえます。食器やカトラリーを多く持って行っても、テーブルがあると置き場があるので広げて食事がしやすくなります。
テーブル以外の使い道も可能
テーブルはテーブルでも、物を置く以外の使い方ができます。登山用のコンパクトなテーブルは風防にもちょうどいい大きさなのでバーナーを持っていく場合はテーブル兼風防として使えます。
また、うちわ代わりにも使えるので登山ではないかもしれないですが、キャンプ等でサブテーブルとして使いながら火を起こす時にはうちわ代わりにあおいで使うこともできます。
登山におすすめのテーブル
SOTO フィールドホッパー Field hopper ST-630
SOTOのフィールドホッパーはA4サイズで重さは395gです。半分に折りたたみできて、開くだけで足が飛び出してくるので一瞬で設置できます。収納ケースが付属するので汚れや傷も気になりません。 バーナーでも人気のSOTO製だけにバーナーを乗せても安心のアルミニウム天板です。設置と撤収がとにかく楽なので非常に人気が高いテーブルです。
スノーピーク テーブル オゼン[登山用]
スノーピークのオゼンもSOTOのフィールドホッパー同様A4サイズのコンパクトな登山用テーブルです。テーブルの4辺は少し高くなっているので傾斜がある場所でお箸などが滑っても地面に落ちないようになっています。オゼンは折りたたみ式ではなく真ん中から分割できるタイプになります。重量は330gで、フィールドホッパーよりも少し軽量です。
さらに天板を肉抜き加工したオゼンライトも販売されています。こちらは270gなので少しでも軽量化して登山に持って行きたい人はこちらのほうがおすすめです。
ダンロップ(DUNLOP) コンパクトテーブル
ダンロップのコンパクトテーブルの一番の特徴はここで紹介するテーブルの中で最も軽量の260gであること。ただ、天板がアルミではなくプラスチック系なので熱いものを直接置くと曲がったりする可能性があり、かつ構造上安定性もSOTOとスノーピークのテーブルと比べると少し悪いかな?という点が少しデメリットです。とにかく軽量テーブルを探している人向けです。
キャプテンスタッグ テーブル アルミ ロール テーブル コンパクト ブラック UC-520
700gと少し重くなりますが耐荷重が30kgと、かなりがっしりしたテーブルがこちらです。広さも40x30cmでかなり広めなので二人以上のテント泊などにも使えますが700gの重さと相談でしょう。700gを持ち運んでもそこまで苦ではない日帰りハイキングやトレッキングで、頂上でコーヒーを淹れてゆっくりアウトドアを楽しむ時などに良さそうです。また、ソロキャンプやツーリング、大人数のキャンプのサブテーブルとしても使いやすいテーブルだと思います。
一人用の登山テーブルはSOTOかスノーピークがおすすめ
結論は、軽量コンパクトで使い勝手がいいジャストサイズのとフィールドホッパーとオゼンが登山にはおすすめです。2つの製品を比較した動画がこちらです。折りたたみで組み立てと収納の楽さをとりたい人はSOTOのフィールドホッパー、少しでも軽いテーブルが欲しいor持ち上げた時も安定して使いやすいテーブルが欲しい人はスノーピークのオゼンがおすすめです。(フィールドホッパーは簡単に折りたためる分、持ち上げると真ん中がすぐに折れ曲がる性質があります。)