登山の非常時・緊急時に役立つ持ち物まとめ

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Photo byPaul McCoubrie

登山に行く際はなるべく持ち物を少なくして荷物を軽量化したいところですが、アクシデントが発生した場合に対応できる準備は必要です。ここでは、アクシデント発生時に威力を発揮する登山に持って行く登山用品持ち物を紹介します。一部の登山用品・持ち物は地震などの災害時にも有効なものがありますので、登山用だけでなく、災害時にも使用することができます。

ライター・マッチ・着火材

目的:防寒対策・火種・SOS
暗くなってきたときに精神的な安定剤として効果を発揮するのが火です。湿気や水に弱いので、ラップで巻くなどしてしっかりと防水対策をした状態でパッキングしましょう。マッチは登山用の防水防風マッチが安心です。ライターは風に強いガスライターがおすすめです。また、着火材があると雨天時に火を起こす場合も安心です。焚き火は暖をとる目的だけでなく、上空からの見通しが悪い場所で救助を要請した場合にのろしとしての役割も果たします。煙を多く出すには、枯れ枝ではなく、生木を燃やすと効果的です。くれぐれも山火事にならないように注意してください。

防水・防風マッチ

こちらは防水・防風マッチの紹介動画です。火薬の部分が燃えている状態だとどんな強風が吹いても水の中に入れても燃え続けています。すごい!


(出典:youtube

着火材

着火材はこちらがおすすめです。値段も手頃で長期間保存も可能なので、登山だけでなくキャンプの時も活躍します。登山に持って行く場合は、パッケージを開封して必要な分だけブロックをビニール袋等に入れて持って行ってください。

新聞紙

新聞紙
Photo bywhatleydude

目的:防寒対策・火種・SOS・湿気取り
薄くて丈夫な新聞紙はいざという時の使い道が幅広い持ち物です。ビバークの時の焚き火の火種として使えるだけでなく、体に巻くことで防寒対策にもなります。一枚巻いていると多少保温効果が違ってきます。また、重ねて束にする事で骨折時の枕木の代用としても使用できます。吸水性があるので、雨や水で濡れてしまった登山靴の中に入れて湿気取りとしても使えます。登山の前に読んだ新聞はそのまま捨てずにザックの中に入れておくと安心です。

目的:SOS・合図・熊よけ
コンパクトに持ち運べる持ち物ながら、疲労して声が出ない状況でも息を吐くだけで大きな音が出せ、自分の居場所を伝える事ができます。SOSだけでなく、沢登りなどの場合は水の音で声が全く聞こえないことが多いため、離れたメンバーとの合図としても使用できます。また、熊よけとしても効果を発揮します。金属製のものは気温が下がると凍結して唇に張り付きやすいので、氷点下の状況では注意が必要です。緊急時には大きな音が出ないと意味がないので、しっかりと音が出るものを選びましょう。

レスキューシート

目的:防寒対策・SOS・レスキュー
保温性が高いレスキューシートは、体に巻くことで防寒の役割を果たす持ち物です。透水性はないので、濡れた状態での使用は避けましょう。レスキューシートは鏡のような素材のため、光に反射するとキラキラと光ります。自然界の中ではブルーシートのような鮮やかな青色や白色が目立ちますが、レスキューシートのように光る素材も効果的です。また、レスキューシートはやけどの際の手当にも使う事ができます。やけどの患部を冷やした後、患部に菌が入らないように覆う事で感染予防になります。おすすめはこちらです。寒い時は金色の面を外に、暑い時の日よけの場合は銀色の面を外にして使用します。

カメラ

目的:SOS
カメラは登山の際に美しい山の風景を撮るだけでなく、フラッシュを使う事でSOSを発信することができます。遭難時に疲労して声が出ない時などに、自分の存在を知らせる一つの手段になります。人の気配がしそうな登山道に向けてフラッシュつきでシャッターをきってください。日暮れ以降が有効です。また、ヘッドランプも同様に暗い状況で有効な持ち物です。

フラッシュによるSOS信号

灯火によるSOS信号は「1サイクル2分」が基本です。最初の1分は10秒間隔で6回の点灯、次の1分は消灯、を繰り返します。また、この信号を見つけて応答する場合は、同様に1サイクル2分とし、20秒に1回の点灯を3回、次の1分は消灯します。

シュラフカバー

シュラフカバー
Photo byProgram Executive Office Soldier

目的:防寒対策・救護者の搬送
シュラフカバーは、シュラフが外部から濡れないようにすることと、保温効果を高める事が目的です。非常時のビバークにシュラフカバーが1枚あると安心感が違います。ビバークする際にツェルトなどの通気性がない素材を使うと、夏であっても必ずといっていいほど結露します。シュラフカバーを使うことで、結露がシュラフにしみて濡れてしまうことを防いでくれます。素材はゴアテックスのものを選ぶと、雨や雪の状況でも冬山でも安心して使えます。シュラフカバーは水を通さないということは、逆に中が蒸れやすくなるデメリットもありますので注意が必要です。

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ツェルト

目的:防寒対策
遭難した時にもっとも大事なことは保温です。ツェルトはとても軽量ですが非常時の登山テント代わりとして保温に役に立ちます。テントのように設営しなくても突然の大雨時にはポンチョのように羽織ることも可能です。

ツェルトはコンパクトに収納できて軽量な点が特徴で、遭難や緊急時のビバークとしての利用だけでなくポンチョとして羽織ったり休憩場所や着替えの場所...

まとめ

アクシデントなど、いざという時のための登山用品持ち物についてまとめました。これらのアイテムは登山の時だけでなく、地震など災害時にも約に立つものばかりです。使う局面がないことがもちろんよいですが、万が一の時に備えてしっかり準備して登山の時に携行しておくことが大事です。また、忘れ物をすると不便なことが出てくる可能性があるので、平常時に必要となる登山の持ち物についても準備の際は忘れ物がないように注意しましょう。

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