ボルダリングシューズの選び方と初心者におすすめのモデル5選

photo by Julien Mattei

そろそろジムのレンタルシューズを卒業して自分のボルダリングシューズを購入したいと考えている方向けに、ボルダリングシューズの基礎知識や選び方、初心者向けのおすすめエントリーモデルをまとめました。

  • 癖がなく初心者におすすめのボルダリングシューズ
  • ボルダリングシューズの基礎知識

    ボルダリングシューズのパーツの名称

    ①足入れ

    ボルダリングシューズをフィットさせる足入れには「レースアップ」「ベルクロ」「スリップオン」の3タイプが存在します。

    ②ソール

    靴底のことです。ソールの性能がそのままグリップ力につながるので、非常に重要なパーツです。グリップ力を出すために、ツルツルのソールになっています。

    ③トウ

    つま先のことです。ボルダリングではトウを使ってうまくターンすることが必要です。慣れてくるとトウの爪側(上部)を使って、トウフック(トウを使ったテクニック)を使う場面も出てきます。

    ④スリングショット

    土踏まずからかかをを一周するパーツで、かかとをホールドしてくれる役割と、足全体を前に押し出してつま先を使いやすくしてくれる役割があります。

    ⑤プルタブ

    シューズをはくために指を通すパーツです。

    ⑥ランド

    ソール直上のボルダリングシューズの外周を覆う部分です。ボルダリングシューズはランドの伸縮性でフィット感が上がります。

    ボルダリングシューズの種類

    ボルダリングシューズの種類は大きく「足入れ」「ソール」「トウ」の形状によって特徴が異なります。

    足入れの3つのタイプ

    ボルダリングシューズの足入れの3つのタイプ

    レースアップ

    まず、ボルダリングシューズは自分の足よりも少し小さめのサイズにねじ込んで履くシューズであるため、履いているうちに多少伸びてきます。靴の中で足がずれるとパフォーマンスに悪影響が出てしまうので可能な限りフィット感が高い状態で競技することが非常に重要です。

    レースアップタイプだと、最初は程よいきつさでも使っているうちに徐々に緩んできた場合でも、紐を締めることでフィット感を保つことができます。また、つま先付近までフィット感を調整できるため、感覚に合わせて細かく調節することが可能です。

    脱ぎ履きする時も紐を大きく緩めることで、無理やりねじ込んで履くこともなくラクに履くことができます。

    デメリットは、しっかり結ばないと競技中に解けてくる可能性がある点と、紐を締めたり緩めたりする手間が毎回かかる点です。

    ベルクロ

    ベルクロは現在の主流のタイプで扱いやすいことから初心者におすすめです。レースアップのようにフィット感の調整がしやすく、レースアップよりも簡単に脱ぎ履きや微調整ができるメリットがあります。

    デメリットは、レースアップと比べるとつま先部分のサイズ調整が難しい点とトウフックする際にベルクロが当たって邪魔になる点がありますが、それぞれの欠点を補うため、つま先付近まで調整が可能な3本ベルクロや、トウフックの邪魔にならない1本ベルクロモデルも存在するため、好みに合わせてボルダリングシューズを選ぶことができます。

    スリップオン

    スリップオンタイプは紐やベルクロのためのパーツが不要であるため軽いこと、パーツがない分トウフックやヒールフックなど足裏以外を使うテクニックの際に扱いやすい点がメリットです。スリップオンタイプはスリッパとも呼ばれます。

    デメリットとしては、フィット感の調整ができないので購入時のサイズ選びが難しいこと、使用するうちに伸びてくると脱げやすくなってしまうことが挙げられます。初心者にはあまりおすすめできないタイプです。

    ソールの形状3タイプ

    ボルダリングシューズのソールの種類

    フラット

    かかとからつま先までが真っ直ぐになっているタイプのソールです。癖がなくオールラウンドに使用することができるため、初心者の人におすすめです。

    ダウントウ

    土踏まずの部分でくの字に曲がっていてつま先が低くなっているタイプです。履きにくく長時間履くと痛くなるデメリットがありますが、つま先がフットホールドに引っかかりやすく、難易度が高い前傾壁(90度以上の手前に反り出してくる傾斜)に強いメリットがあります。あまり初心者には向きません。

    船底

    船底型のボルダリングシューズは、スメアリング(フットホールドがない場所で足指の裏を中心として足裏を壁に擦り付けて摩擦を効かせること)がやりやすい点が特徴です。逆に前傾斜では使いづらくなり、ダウントウと真逆の特性を持ちます。

    トウの2つのタイプ

    ボルダリングシューズのトウの種類

    ストレート

    癖がなく、インサイドとアウトサイドをバランスよく使うことができます。初心者におすすめです。

    ターンイン

    つま先が親指に向かって内側に大きくカーブしている形状のボルダリングシューズをターンインと呼びます。親指に力を入れやすく、ガニ股でインサイドエッジに強い反面、小指側が使いづらくなります。

    親指よりも人差し指や中指が長い人(ギリシャ型の人)はターンインのシューズを履くと足が痛くなりやすいです。

    初心者向けのボルダリングシューズの選び方

    ベーシックな形状を選ぶこと

    大きくダウントウになっていたりターンインしている形状のモデルは初心者の方には特に履き心地が悪く扱いづらいケースが多いため、まずはソールがフラット、ストレートのベーシックなモデルがおすすめです。

    サイズ感は「少しだけきつめ」

    ボルダリングシューズはなるべくフィット感が高い小さめのサイズを選ぶべきですが、初心者の方がいきなり足が痛くなるようなキツキツのサイズを購入してしまうと練習のモチベーションも下がってしまいます。

    最初の1足目は「普通の靴よりも窮屈かなと感じる」サイズのボルダリングシューズを購入して思う存分練習しましょう。

    ソールは柔らかめ

    ソールが硬いと小さい足場で使いやすく、ソールが柔らかいとスメアリングがしやすくなります。ボルダリングジムで使う場合は丸いホールドでもスメアリングでグリップさせやすい柔らかめがおすすめです。

    また、足裏の感覚を確かめながら登ることがボルダリングの上達への近道となります。ソールが柔らかいことで足裏の感覚がつかみやすいため、初心者の方はまずソールが柔らかめのシューズをおすすめします。

    ボルダリングシューズの伸ばし方

    思い切って小さめのボルダリングシューズを買ったが小さすぎた。こんなことがもし起きてしまったら、こちらを使いましょう。シューキーパーを使って一晩伸ばします。※伸ばしすぎにはご注意ください。

    臭いが気になる人は靴下の着用を

    ボルダリングシューズの臭いが気になる人は靴下の着用をおすすめします。靴下の選び方で注意点は「可能な限り薄い靴下をえらぶこと」です。足裏の感覚が鈍くならないように厚手のソックスは避けるようにしましょう。

    また、臭い対策には靴用の消臭スプレーが効果的です。消臭スプレーはボルダリングシューズだけでなく、様々な靴に使用できるため買っておいて損はありません。

    初心者におすすめのボルダリングシューズ5選

    第1位:SPORTIVA(スポルティバ) タランチュラ

    初心者におすすめ第1位はスポルティバのタランチュラです。スポルティバはイタリアで1928年に設立されたブランドです。タランチュラはストレートでソールもほぼフラットなため、癖がなく足入れ感も良いです。入門用のボルダリングシューズに最適です。

    第2位:ファイブテン(FIVE TEN)ローグ

    ファイブテンはアメリカで1985年に設立されました。ダウントウやベルクロを最初に採用したブランドです。ローグは2本ベルクロで脱ぎ履きが簡単で形状もベーシックな初心者向けのモデルです。

    メンズ

    レディース

    第3位:SCARPA(スカルパ) フォース

    スカルパはイタリアで1938年に登山靴専門メーカーとして設立されたブランドです。社名はイタリア語で「靴」の意味を指します。フォースは履き心地と価格、扱いやすいベーシックな形とバランスが良いモデルです。

    第4位:Red Chili(レッドチリ) デュランゴVCR

    レッドチリはドイツのクライマー、シュテファン・グロヴァッツが設立したブランドです。デュランゴVCRは初心者向けのエントリーモデルで価格も1万円代前半と安いため、最初の1足を買うか迷っている人におすすめです。

    第5位:(イボルブ) Evolv Defy

    イボルブは2003年アメリカで設立された新しいブランドです。デファイは履き心地に注力して開発されたエントリーモデルです。ソールが柔らかく足裏感覚がつかみやすいのが特徴です。

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