アディダス(adidas)のブースト(boost)シリーズのNMD_XR1についてレビューをまとめました。一言でまとめると、「値段はとにかく高いがかっこいい。クッション性が高い割りに横にぶれたり捻じれたりすることもなく走りやすい」という評価です。ABCマートに売っている普通のスニーカーとは違うので特別感があります。ネットで買うと定価より安く買う方法もあるのでぜひ狙ってみて下さい。
アディダス(adidas)のブースト(boost)とは
アディダスのブーストとは、シューズのミッドソール部分(靴底と足裏の間に挟まれたクッション部分)に「BOOST(ブースト)フォーム」が使用されたランニングシューズのモデルのことです。
従来、クッション性や反発性が必要なランニングシューズのミッドソールにはEVA(エチレンビニルアセテート)やPU(ポリウレタン)が使用されてきましたが、外気温によるクッション性の劣化(寿命)や耐久性の面で改善の余地がある素材でした。
そこで、アディダスが世界的な化学メーカーのBASF社と共同開発した、クッション性と反発性が高い素材がBOOST(ブースト)フォームです。BOOST(ブースト)フォームは、TPU(熱可塑性ポリウレタン)を粒子状(ペレット)に一粒一粒発泡させ、発泡状態を保ったまま圧着した素材です。
個々のカプセルに気泡が閉じ込められているので長期間にわたって高いクッション性と反発力が持続します。アディダスのテストによると、500kmのランニング後でも性能に変化がない長寿命で、-20℃から40℃の気温下でも形状や硬度変化なく使えるそうです。
画像出典:www.complex.com
実際に履いて走ってみた感想・レビュー
で、実際どうなの?ということでしばらく使った感想ですが、まずクッション性は文句なしです。他にもランニングシューズ(ナイキ)を持っていますがブーストは圧倒的に衝撃を吸収している感があります。クッション性が高いからといって、着地の時に横にぶれたり捻じれたりする感じはありません。
ブーストを触ってみると思ったよりも固い感じなのでその点はちょっと不思議ですが、これが最先端テクノロジーのミソかもしれません。
「じゃあナイキと比べてそこまで違うの?」という疑問が出てくると思いますが、正直日常使いや5kmのランニングだと疲労感にそこまでの差は出ませんでした。ただ、感覚にはなりますが「もっと歩きたい、走りたい」という気持ちにさせてくれる履き心地の良さは明らかに分かります。最も気持ちよく歩いたり走ったりできるモデルであることは間違いありません。
おそらくマラソンなどのより長距離になると性能差がもっと分かると思うので、長距離を走る機会があれば追加レビューしたいと思います。
レビューしたモデルはNMD
NMDはアディダスオリジナルスの高価格帯のモデルで、最低でも定価が17,000円前後、高いものだと30,000円近くします。気軽に買えないモデルですが、かなり人気が高くて限定モデルなどは中古で定価より高い値段がついたりしています。
高いだけあって、機能性はもちろん見た目がとにかくカッコいいモデルが多いです。ABCストアなどのチェーン店には置いていないような独特の形やデザインのモデルが多く、スニーカーマニアにも人気です。
ちなみにサイズ感は通常のスニーカーと同じ感覚です。通常27cmの人はそのまま27cmを買えばジャストフィットします。
ベーシックなカラーであればamazonで定価よりかなり安く買えます。
ただし、ちょっと変わったモデルになると定価より高く販売されている場合もあります。
amazonだと値段の幅がありますが、adidas公式サイトであれば定価で購入することもできますし、各サイズの在庫も一番多いと思います。adidasオリジナルスショップが各地にありますが、思ったより店舗に置いてある種類が少ないのでおそらくほしいカラーはネットにしかないことが多いでしょう。
adidasオリジナルショップは店舗の在庫の種類が微妙なのでネットのアディダスオンラインショップで買ったほうが選択肢が豊富です。
アディダスのブーストNMD_R1の詳細画像
アッパーはメッシュ素材で柔らかく通気性が高くなっています。真冬にはくと冷たい風を感じる程の通気性なので冬はゴアテックスモデルなどのほうが良いかもしれません。
アッパーの外側はプラスチックとメッシュ生地の組み合わせになっています。紐を通す部分がかっちりしているので使い勝手も良好。
boostフォームの拡大画像。割れ物を宅急便に出すときに使う細かい発泡スチロールのようなものがぎっしり詰まっています。
boostフォームとアッパーの間には一部プラスチックのパーツが使われています。これは強度の確保の意味があると思いますが、デザインにも利用されていて、プラスチック部分だけカラーリングされているモデルなどもあります。
真後ろから見た写真。かかと部分は柔らかいので潰して履くこともできます。
中敷き部分。ここまでboostフォームがぎっしり詰まっています。
アッパーの内側です。外側と違ってプラスチックの面積が広くなっていて、耐久性が上がっています。
足の甲部分。通気性が高いので夏のランニングでも蒸れにくいつくり。
かかと部分のアップ。
続いてソール側です。ランニングシューズなのでソールはほぼフラットで溝がありません。アウトソールの間からミッドソールのboostフォームが見えています。
靴裏はつま先部分だけクッション性よりもグリップ力重視になっているソールパターンです。
ソールかかと部分のアップ。かかとのゴムだけ光沢があって違うのは通常のソールの上にshoegoo(シューグー)を塗っているからです。shoegooは、つま先のはがれや摩耗した靴裏の補修に使う補修材ですが、一番摩耗しやすいかかと部分に使う前から塗っておくと長く使うことができます。shoegooが擦り減ったら再度上塗りすればよいので、高いスニーカーを買ったときはおすすめです。
NMD_R1_PK
同じアディダスのNMD(ノマド)シリーズのNMD_R1_PKもご紹介します。こちらは足首に当たる部分は少し低めになっているのと、全体がニット系のアッパーでよりソフトな履き心地になっています。
靴紐によるフィット感の調整も直接的ではない構造なので、フィット感重視の人は注意が必要です。PK(プライムニット)シリーズは、そもそもアッパーがニット素材なのでランニングよりも普段使いで履き心地の良さが重視されたモデルです。
アディダス(adidas)のブースト(boost)シリーズはネット通販が一番種類が豊富
店舗にもいくつか見に行きましたがやはり種類が少なかったので最終的にはamazonで購入しました。amazonは値段の変動が大きいのでチャンスを狙って買うと安く買えます。
また、adidasオンラインショップはセール商品が出ることがあるのでセールを狙って買うと安く購入できます。
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