チェアワンに代表されるヘリノックスチェア。今回はヘリノックス製品の全体的なメリットデメリットや注意点、モデル毎に重量やサイズ、座面高を比較表にしてまとめました。同じような製品でもモデル別に性質が少しずつ異なります。購入時は正しく理解して最適なモデルを選んでください。
ヘリノックス（Helinox）とは
ヘリノックス（Helinox）製品には、DAC社で培ったテクノロジーが取り入れられています。「TH72M」と呼ばれる合金のポールは非常にフレキシブルな使い方ができて、かつ非常に耐性が高い素材です。サビにも強いため通常のポールと比較すると長く使用することができます。
代表的な製品は「チェアワン」や「サンセットチェア」などに代表されるコンフォートチェアやタクティカルチェアです。その他にも、コットや、テーブル、テントやタープ、トレッキングポールなども存在します。価格は少し高価ですが、軽量性・収納性の高さやデザイン性の高さから人気が高まっています。
ヘリノックスの注意点・デメリット
ヘリノックス製品は高価なので、あえてまずは注意点やデメリットをまとめました。
座った時の姿勢・座り心地
お尻がすっぽりと包み込まれる感じで収まりがとても良く、背面にもたれかかってリラックスした姿勢になるため、逆に言うと前かがみの姿勢をとることがフラットな椅子と比べると少々窮屈になります。また、ローチェアであるため通常のディレクターズチェアの高さにマッチするテーブルでは高さが合わず、総じてテーブルで食事をとる時はストレスを感じるでしょう。
この辺のローチェアならではのデメリットを解消したモデルがキャンプチェアやサンセットチェアになります。チェアワンが座面高34cmに対し、キャンプチェアとサンセットチェアは座面高が46cmになっています。万能な性能を求める場合はこちらのほうがおすすめです。
床へのダメージ、路面状況によっては沈む
ヘリノックスチェアは細いフレームの4本足で接地するため、ピンポイントで大きな力がかかります。また、材質上フローリングなど室内だと滑りやすいです。床を傷つけたくない場所での使用には注意しましょう。また、砂地や芝生など、柔らかい路面では体重で沈み込んで超ローポジションになることがあります。余計にテーブルとの高さが合わなくなり、体勢も窮屈になるので利用する場所には気を付けましょう。
純正品でボールフィートと呼ばれる足にはめるボールのようなキャップが販売されていますが、定価3,200円とけっこう高いので、ホームセンターなどで探したほうがよいと思います。
軽さのデメリット
ヘリノックスチェアはとても軽いため、持ち運びに非常に便利です。基本的にはメリットになりますが、逆に言うと風に飛ばされやすいということになります。風が強い日にヘリノックスチェアから離れる場合は水筒など重りを乗せておきましょう。
ヘリノックス製品の比較表
ヘリノックスのチェアを比較しました。座面高や重量、サイズなどの観点で自分にとって使いやすいヘリノックスチェアを選んでみましょう。
| 画像 | 製品名 | 重量 | 座面高 | サイズ 幅×奥行き×高さ | 収納サイズ | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
 | チェアワン | 890g | 34cm | 52×50×66cm | 35×10×12cm | 代表モデル |
 | チェアワン ミニ | 450g | 24cm | 40×34×44cm | 26×8×10cm | 最もコンパクトなタイプ |
 | グラウンドチェア | 615g | 22cm | 52×44×50cm | 30×11×11cm | 最も座面が低いタイプ |
 | スウィベルチェア | 1210g | 39cm | 50×52×70cm | 40×12×14cm | 座面が回転するタイプ |
 | キャンプチェア | 1230g | 46cm | 56×60×84cm | 50×11.5×14cm | 座面が高いタイプ |
 | サンセットチェア | 1340g | 46cm | 59×73×98cm | 47×12×14cm | ハイバックタイプ |
 | ビーチチェア | 1340g | 27cm | 59×73×80cm | 47×12×14cm | ハイバックローチェアタイプ |
ヘリノックスの組み立て方
ヘリノックスの組み立て方は簡単です。付属のスタッフバッグから取り出し、フレームを組み立てます。座面シートを被せて完成です。たった1分で組み立てることができます。
ヘリノックスの各モデルの紹介
ヘリノックス チェアワン
ヘリノックスチェアの代表的なモデルです。8色のカラーから選べます。万能モデルなので、迷ったらまずこのモデルをおすすめします。
コンフォートチェアはメッシュ素材が使用されておらず、メッシュと比べてソフトな肌触りになっています。デザイン的にもアウトドア色が強い通常のチェアワンと比較すると、室内でも使えるようなデザインになっています。
タクティカルチェアはコンフォートチェアのミリタリータイプになります。
ヘリノックス チェアワンミニ
ヘリノックスシリーズで最も軽量コンパクトモデルです。大柄な男性の方は少し窮屈になる可能性があるため購入時はサイズ感に注意が必要です。荷物を減らしたい、コンパクトにしたい場面でおすすめです。
ヘリノックス グラウンドチェア
グラウンドチェアはヘリノックスシリーズの中で最も座面高が低いモデルです。深く座れるようになっていて、ゆったりと過ごしたいシーンに最適です。
ヘリノックス スウィベルチェア
スウィベルチェアは座面を回転することができるため、スムーズに立ったり座ったりできます。様々なアウトドアシーンでおすすめです。
ヘリノックス キャンプチェア
キャンプチェアは座面が46cmでヘリノックスシリーズで最も高いので、通常のキャンプ用テーブルと高さがマッチします。テーブルの高さに合わせて椅子も選びましょう。
ヘリノックス サンセットチェア
サンセットチェアはキャンプチェアと比べて背面がより高く頭をもたれることができる形状になっています。最も重いサイズ感になりますが、その分快適さも最高レベルです。
ヘリノックス ビーチチェア
ビーチチェアはサンセットチェアの座面が46cmから27cmに低くなり、砂に埋もれないように足の面積が広くなっているタイプです。砂地や芝生で使いやすくなっています。
安さを求めるならヘリノックスの類似品もおすすめ
ヘリノックス製品は耐久性や信頼性が高い分、1万円以上するためなかなか手が出ません。同じようなローチェア、軽量コンパクトチェアは様々なメーカーから販売されているため、安い椅子を探している人にはこちらもおすすめです。
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